ファーム上條の農場は、札幌市から約 40kmの東方、石狩平野の中央付近に位置しています。
開拓以前の石狩平野は、水はけが悪く農業に適さない泥炭地が広範囲に広がっていました。
明治以降の開拓期に、この泥炭地を農産物が採れる豊かな農地に変えるため、 余剰な水を除く排水路の設置や、土質を改良する客土、安定した農業用水を確保するためのダム建設、農業用水を供給するための用水路の整備などが行われました。
100年以上の年月をかけた土地改良により、不毛の原野だった石狩平野は今では日本屈指の農業地帯となっています。
美味しい玉ねぎや野菜がとれるファーム上條の農場には、先人達の努力と結晶が詰まっています。
日本の1年間の玉ねぎの収穫量は約130万トン。
そのうち北海道が60%以上を占め、全国1位となっています。
そんな玉ねぎ王国北海道の中でも、上位にランクインする市町村がファーム上條のある岩見沢市です。
岩見沢市の気候は、夏は比較的安定しており極端な高温になる事は少ない一方で、冬は国から特別豪雪地帯の指定を受けるほどの豪雪地で、寒い期間が長いのが特徴です。
冷涼な気候を好む玉ねぎにとって、岩見沢市の気候は非常に適していると言えるでしょう。
厳しい気候が育んだ北国の玉ねぎ。
料理を自然と引き立てる、深い味わいが特徴です。
岩見沢市の白菜は、作付面積・収穫量ともに北海道一位。
年間5000トンも収穫される白菜は、収穫期になると道内外に盛んに出荷されます。
元々の泥炭地質の土壌を好むことに加え、寒暖差のある気候が白菜に甘みや旨みをもたらすことが、この地域で白菜を作る理由の一つになっています。
鍋物や炒め物、煮物など様々な料理で幅広く使われる美味しい白菜。見かけたらぜひお手に取ってみてください。
当農場では北海道の銘柄米「ななつぼし」を中心とした水稲直播栽培を行っています。
「ななつぼし」は、北斗七星のように輝く星をイメージして名付けられた、北海道を代表する稲の品種です。
2001年に北海道の優良品種として採用され、以後北海道で最も多く栽培される品種となりました。
その一番の特徴はしっかりとした食感と爽やかな味わい。
米の食味ランキングでも2010年から10年以上連続で特Aを取得しており、その優れた品質と風味が高く評価されています。
日本の毎日の食卓を支えるお米「ななつぼし」。
安定して皆様にお届けできるよう、日々生産に励んでいます。
当農場で栽培している小麦の品種は「きたほなみ」です。
「きたほなみ」は、面積あたりの収穫量が多いと言う生産面のメリットのほか、小麦の色や食感などが優れているという特徴があります。
その特徴から、主にうどんやラーメンなどの麺類や菓子向けとして用いられており、高い評価を得ています。
現在、日本の小麦は9割近くを輸入に頼っており、自給率は15%程度と低い状況ですが、「きたほなみ」や「ゆめちから」といった品質の高い小麦の登場により、国産小麦の利用が大きく広がりました。
今後も国産小麦を使用した食品を安定して食べられるように、引き続き栽培に取り組んでいきたいと考えています。
安心安全な農産物を安定して生産するために、環境に配慮した環境保全型農業に取り組んでいます。
環境保全型農業は化学肥料や農薬の使用を極力抑える、地球に優しい農業です。
自然や地域環境を大切にし、人々に安心して食べていただける農産物を引き続き提供していきます。